ハンガリーでは子供につけられる名前がある程度きまっています。基本的には「ハンガリーの名前の本」(Magyar uto’ne’vko:nyv マジャル ウトーネーヴクニヴ)「ハンガリーの名前の 本」に載っている名前でなければいけません。但しこれはハンガリー国民でない者、または国外に住むハンガリー人には当てはまりません。それ以外、つまりハ ンガリーに住むハンガリー国民(少数民族を除く)はこの本から名前を選ぶのです。1998年版には2606の名前が載っていました(内、男1163、女 1443)。この中から最高ふたつ選ぶことができます。そして性別にあった名前でないといけません(女の子に男の子の名前をつけてはいけない、またその反 対)。また、ハンガリー語の綴りのルールに沿わない名前は却下されます。ジャネットなどはZsanettあるいはDzsanetと綴ります。ジェニファー はDzsenifer、ジェシカはDzsesszika、ジュリエットはZsu:liettなどなど。
ハンガリー国民で、ハンガリー語を母語とし、少数民族の一員でない人が「名前の本」にない名前を子供につけようとする場合、届けを受けた戸籍係はハンガリー科学アカデミー(Magyar Tudoma’nos Akade’mia マジャル トゥドマーニョシュ アカデーミア)の言語学研究所(Nyelvtudoma’nyi Inte’zet ニェルヴトゥドマーニ インテーゼット)に専門家の意見を求めなければなりません。しかしこの意見が絶対という訳ではなく、その意見を基にして戸籍係が最終的な決定を下します。この決定に不服がある場合は内務省(Belu:gyminiszte’rium ベルウジミニステーリウム)に申し立てをし、それでも認められない場合は裁判にもちこむことになります。却下される名前もあれば認められるものもあり、つまり選べる名前の数は常に増えていることになります。
2000年度は女の子に植物の名前をつけたいという申請が多くありました。そしてA’fonya(アーフォニャ)「クランベリー/ブ ルーベリー」やBu’avira’g(ブーザヴィラーグ)「ヤグルマギク」などが認められました。また、ここしばらくハンガリーでは南米のメロドラマがは やっているせいか、Ronaldo’(ロナルドー)、Lorenzo’(ロレンゾー)、Dante(ダンテ)などの名前が申請され、これらも受理されてい ます。しかしAtlanta(アトランタ)、Szidni(シドニ)などの都市の名前について科学アカデ ミーの意見は否定的でした。また、E’vike、Szilvi、To’niなどはそれぞれE’va、Szilvia、Anto’nia(など)の愛称で すが、これらを独立した名前と見倣すことにも否定的な意見がだされました。